綿流し


[03]3


圭一は朝から悟史と約束した場所についていた。
雛見沢の人間に会いたくないのもあるが会う時間を決めてなかったので確実に会うために朝から待っていた。
しかし、雛見沢は今日は綿流しの祭りがあるので朝早くとも雛見沢の人間は起きて行動していた。
「悟史、まだかな?」
圭一は朝が早かったため大きなあくびをしながら呟いた。
「お待たせ、圭一。」
悟史は後ろから圭一に抱き着、耳元で言葉を発した。
「さ、悟史!?」
圭一は身体をよじって悟史のほうに顔を向けた。
「照れてる、可愛い。」
悟史はハニカミながら笑った。
「悟史〜。」
顔を赤くして頬を膨らませながら睨んだ。
「ごめんごめん。」
頬を突きながら謝った。
「知らない。」
圭一は悟史に背を向ける。
「むぅ〜、怒らないでよ圭一。」
「冗談だよ。」
圭一はしかいしといわんばかりに笑った。
「ひどいな…そうだ今日の綿流しに圭一は行くの?」
「…行かない。」
圭一はさっきまでとはちがう声で言った。

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