お祭り


[01]1


「誰だ!」
圭一は突然、話しかけられた事により警戒心を出しながら尋ねた。
「あ、驚かしてごめんね。」
少年は悪気があるのか少し落ち込んだ声で謝った。
「誰だ?」
圭一はさきぼどよりかわ柔らかい声で聞いた。
「僕は北条 悟史(ほうじょうさとし)よろしくね。」
「あぁ…」
圭一は悟史の持つ優しい感じに圧倒されながら頷いた。
「君の名前は?」
「俺は前原 圭一。」
「圭一だね、僕の事は悟史て呼んでね。」
悟史は圭一の手をとって笑った。
「っう!」
圭一は悟史に手を握られた瞬間に痛みがはしった。
「どうしたの、圭一?」
悟史が不思議そうに首を傾げなから尋ねた。
「なんでもない…」
圭一は悟史に気付かれないように手を自分の後ろに隠そうとした時、
「見せて。」
悟史は圭一の手を掴んだ。
予想以上に力が強く悟史にもたれ掛かる形になってしまった。
「ごめん!」
圭一は顔を真っ赤にして謝った。


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