はじまりはじまり

[03]母親

母親の事を書こう。

結論から言うと
「苦手」の一言に尽きる

オカンごめんな
良い母親なんだ
俺達３兄弟を愛してくれてるってのも理解してる
オトンを一途に愛してるのも良くわかってる

でもね苦手な理由も幾つからあるんだ

「自己犠牲」
うん自分を犠牲にするって事だね
多いに結構
俺も守るべき者の為なら
いつでも犠牲になれる
でもオカンに辛い思いさせたくないねん
服とか化粧品ももっと良いの買って欲しい
オカン子供の頃貧乏で苦労したから金を貯めよう貯めようとする性分やからしゃーないんやろうけど俺はそれが嫌い

「過剰な愛」
中学生くらいになったら酷くなったね

机に鍵をかけたら壊してあけて中をみたり
手帳を勝手に読んだり
携帯に登録してる女の子に片っ端から電話して
「どういう関係なの？」とか聞いたらしい
うかうか風呂にも入れなかった
その頃から家が嫌いになったんだ
家に居たくなかった
グレだした
喧嘩、家出色々迷惑かけた

「無神経」

俺ね母親の事をよく知ってると思うから大体の行動、言動は予測できるんだ

だから彼女ができても実家には殆ど連れて行かなかったんだ
でも 20歳になって初めて連れて行った
もう大丈夫だろうって思ったからさ
けど甘かった
母親の口から出る言葉は
俺が無くしたい過去の事ばかり…
その過去を無くしたいから必死にやり直して前を向いてたのに絶望した
何が気にいらないの？
そんなに過去ばかり後悔させたい？
まだ俺を独り占めしたい？
なんで彼女に俺の人格を疑わせる事ばかり言うの？
その時間苦痛だった
やっぱりオカンはオカンだった
何を話せば相手がどう思うかなんて少しも考えない。

「否定」

オカンは俺を否定する
全て文字通り全て
考え方、好きな音楽、好きな人、生き方
あの人の前じゃ俺は１人の人間じゃない

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