バイバイ(更新中)


[09]終


いきなり襲い掛かる大きな快感の波に抗うことは不可能だった。
なまめかしい腰使いは俺を容赦なく追い込み、快楽と言う名の奈落へ突き落とそうとする。
貴女のナカは溢れる愛液でぬめり、抜群の締め付けで俺を最奥へと誘い込む。

カリが出そうになるまで抜いて、一気に奥へと迎え入れる…
快楽だけを貪るような乱暴な腰つきに翻弄されながらも、俺は自らも腰を動かしていた。


「っふ…っん……あぁ。…んぅ!」


艶を含んだ声は響きだけで俺の耳朶をくすぐり、快感を増幅させる。
快感を押さえたような声をもっと聞きたくて腰を大胆に使うと、貴女の腰つきも応えるように激しくグラインドする。


「あっ!んぅ!っあぁぁ!!」


我慢ができなくなったのか貴女の声は大きくなり、それに重なるように俺の荒い息遣いも大きくなる。
2人で紡ぎだす快感は際限を知らないかのように大きく膨れ上がり、今にも弾け跳びそうだ。


「っはぁん!んぅ!…っやぁ!」


グリグリと腰をこすりつけるよう動いた貴女を突き上げると、悲鳴のような喘ぎ声が零れ落ちる。もっと、感じさせて俺に溺れさせてやりたい…
欲望だけは膨れ上がるものの、手も足も動かすことができない。

本当は貴女を組み敷いてめちゃくちゃにしてやりたいのに…

俺の欲望は満たされることなく、増幅する快感と共に膨れ上がる。



もう限界は近い…

ペニスは柔らかく狭い膣内で今までにない力で締め上げられていた。

痛みにも似た強い快感が、何度も押し寄せると俺の視界は真っ白に染め上げられた。


「いやぁぁぁぁぁっ!」


貴女は悲鳴をあげたけど、ナカは最後の一滴も逃すまいと俺を最奥へと誘い込み、ヒダのうねりで更なる放出を要求した。
その要求に応えるように俺は何度も腰を突き上げ、貴女を浮き上がらせた。






そして、ふと気づいた。



遮るものがなかった事実に…



「ごちそうさま。おいしかったわ」


少し枯れた声は、悲しげにそう言った。

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