恋×2(完結)


[07]そして、いきなり


「浮気しないでよ?」
「しねぇーよ」
俺から、少し距離をとると、青木は上目遣いで、俺を見た。
泣いて赤く潤んだ目が、欲情を煽る。

「ってか、その目、反則」
「え?」
「もっと、泣かせたくなる」

相変わらずの上目遣い…

コイツ、わかっててやってんのか…?

蒸気した頬に、そっと、手を添える。
頬は、赤い色を裏切ることなく、アツイ…

その熱が、手から伝わって、俺をアツくする…




「いいよ。私、あんたと、シタイ」



いいのか、なんて訊かない。
そんな余裕は、どこにもなかった…


なにも言わずに、唇を奪う。
吐息さえも許さずに、強引に舌を絡めとる。

俺の舌に、絡められる柔らかい舌。
時々、軽く噛んでやる。

「…ん、っは…うぅん…」

青木はすぐに、甘い声を漏らし始めた。
今は、まぶたさえもピンク色に染まり、女の色気を振り撒く…


「もっと、カワイイ声、聞かせろよ…」


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