闘魂！第１０巻

[10]第９５話

簗「もっと楽しませてよ」

和也「幻浄さんは幻術と武器を組み合わせた戦い…しかし、両方防がれてしまっては…」

簗「つまんないの～」

幻浄「そう慌(あわ)てるな、奥の手は取って置くものですぞ」

簗「なに！？」

幻浄「霧中幻魔(むちゅうげんま)」

和也「あれは霧隠れの術」

スパッ

簗「いった～い…解！」

和也「幻術じゃない…これは自分自身に術をかけてるからね」

ズシャズシャ

簗「甘いわね…」

幻浄「なに！」

簗「桜(さくら)」

簗は消えた

和也「霧と花びらか…」

簗「捕まえた」

幻浄「ぐ…」

簗「薔薇(ばら)」

ズシャズシャズシャ

幻浄「グワ～！」

和也「幻浄さん！」

宇治「身体中からトゲが…」

バタン

寿【転送】

シュン

幻浄は消えた

寿【次の相手は誰かね？】

金時「ちくしょう！」

和也「お遊びはおしまいですよ」

八尾音「私に…行かせて下さい」

簗「よろしくね、おばさん」

八尾音「殺す」

紅葉「八尾音怖い…」

簗「桜」

八尾音「氷結！」

簗「やだ寒い…」

八尾音「ドライフラワーにでもなってなさい」

簗「氷使いなの～最悪～」

八尾音「雪玉！」

ピキピキ

簗「足場悪いし～」

八尾音「氷柱(つらら)」

ズシャズシャズシャ

宇治「八尾音さんようしゃなしですね…」

紅葉「怖い…」

バタン

八尾音「終わったわよ」

――――――――――

寿「やはり…ほしいものをなくしましたね～いい作品だったのに、あと２体…どうしましょうか…」

光明「ずいぶん苦戦してるみたいですね～寿さん」

寿「死んだはずでは？」

光明「とっさにハエに変化しちゃいました(笑)」

寿「なかなか死にませんね～あなたも」

光明「いえいえ、さすがにダメージは大きかったですよ」

寿「どうです？また戦ってみては」

光明「おもしろそうですね(笑)あ！ちょっといい考えがあるのですが」

寿「ほう」

――――――――――

寿【次の相手は誰かね？】

宇治「私が」

金時「無茶するな」

宇治「あはは…」

紅葉「ぶっ飛ばしてね」

宇治「ええ、そのつもりです(笑)」

和也「気をつけろ」

宇治「はい」

寿【では私は、三秋(みつあき)さん】

三秋「よろしくお願いします」

和也「なにか引っかかる…」

宇治「波っ！」

ドンッ

三秋「霊圧を飛ばしとは、なかなか高度なテクニックですね」

宇治「それほどでも」

三秋「波っ！」

ドンッ

宇治「コピー能力ですか」

三秋「コピー？少し違います…大蛇！」

宇治「え！」

ドカーン！

和也「宇治のオリジナルを！」

宇治「ぐ…」

金時「あいつ…」

紅葉「八尾音ぇ…」

八尾音「はい…」

紅葉は真剣な顔だった

紅葉「お腹すいた…」

ズテッ！

八尾音「も～緊張感ないんだから！」

紅葉「だってお腹すいたもん！」

ゴンッ

紅葉「いって～」

金時「我慢しろバカザル！」

和也「宇治…」

宇治「前に戦った事ありました？」

三秋「寿さんからあなたのデータを頂いたので」

宇治「なるほどね…でも、変装までしなくてもいいと思いますがね」

三秋「あれ！気づいてました？」

宇治「ええ、しゃべり方で」

光明「今度は気をつけます」

スタッ

光明「おや」

天閣「久しぶりやな～光明はん」

宇治「どうやって入ったのですか？」

天閣「わいには結界も無いようなもんや、それより下がっとり」

宇治「え！」

天閣「一度光明はんとやり合いたかったんや」

光明「それはどうも」

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