闘魂!第9巻


[10]第86話


宇治「私と金時さん、紅葉君は最低必要です!あと…お父様」

和也「わかった」

拳「ここは任せろ」

烏「帰るまでに終わらす」

龍「俺もいるしな」

八尾音「あとお願いします」

宇治「行きましょう」

暗部「逃げるぞ!おえ!」

靈「ドリームフィールド」

空間が変わった

靈「ここなら暴れてもかまわないぞ」

ドキュンドキュン

拳「おりゃ〜!」

―――――――――――

宇治「急ぎましょう!」

金時「その前に、倒さなきゃいけねぇ奴がいるみたいよ…なぁ、天閣」

天閣「ご指名ありがとうな」

金時「気配消してても、視線だけは感じる」

天閣「そないでっか、今後気をつけますわ」

紅葉「なんで追って来るの?」

宇治「紅葉君、ただのストーカーですよ」

天閣「ストーカーって…人聞きの悪い…わいは、紅葉君に会いたいだけや」

カチャ

金時「失せろ…殺すぞ」

金時は銃をかまえる

和也「それは烏の銃!」

金時「一応念のために借りてきた」

宇治「盗んだの間違えじゃないですか?(笑)」

金時「うるせぇてめぇから撃つぞ」

天閣「銃効かへんの知ってるやろ?」


金時「霊術か能力か、いずれにしてもなんらかのトリック、それを暴(あば)いてやる」

天閣「そういや、あのねぇちゃんおらんな?」

ドキュン

天閣「会話ぐらいせなあかんで〜」

ドキュン

天閣「金時はん」

目の前まできた

金時「くそが!」

天閣「おっとと!」

金時「銃以外はすり抜けれないみたいだな」

天閣「正しくは、打撃戦に弱いって話ですわ」

金時「それはそっちの方が好きだがな」

天閣「なら、ちょうどええな」

金時「あ?」

天閣「二人っきりで」

金時は周りを見渡した

カチャ

金時「みんなはどこやった!」

天閣「金時はん…あんたズレてるで」

金時「あ?」

天閣「移動したんはわいらやで?」

―――――――――――

宇治「金時さんが消えた!」

紅葉「なにがおきたの?」

和也「急に二人の霊圧が消えた…」

宇治「まるでマジック…」

和也「急いで探そう!」

宇治「はい!」

紅葉「わかった!」

―――――――――――

天閣「移動すら気づかんかったんかいな」

カタカタ…

天閣「手が震(ふる)えてんで?」

金時「ムシャクシャすんだよ!てめぇ見てると!」


天閣「恩(おん)を仇(あだ)で返すんかいな、殺生(せっしょう)やな〜」

金時「誰も頼んでねぇ!」

天閣「死んだら悲しむ人間もおるんやで?」

金時「てめぇみたいな奴がいるから、ガキがゲーム感覚で人を殺す!また生き返ると思ってな!」

天閣「銃かまえてる奴がよう言うわ〜」

金時「1つ聞く!なぜ羽柴を殺した」

天閣「悪に染まる前に消しただけや」

金時「ふざけるな!お前あいつの親父だろ!」

天閣「ちゃう、あれは…寿はんのおもちゃや」

金時「寿って奴は…」

天閣「寿はんは神になろうとしとる、全てを作り破壊する、あんたの嫌がるゲームと同じや!だからあんたを生かした」

金時は銃をおろした

金時「寿を殺してから、お前を殺す…俺が死んでも、手を出すな」

天閣「残念やけど、そうもいかん」

金時「あ?」

天閣「あんたには、恐怖見せないかんねん」

金時「なに!」

辺りが暗くなる

天閣「人にとっての恐怖は…全て失う事や」

ドキュンドキュン

金時「くそ!」

天閣「仲間も…自由も…」

金時「うわぁぁぁぁ!」

天閣「体すら失うんや」

金時「う…」

天閣「それが恐怖や…」

バタン

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