闘魂!第6巻


[10]第60話


紅葉「はげる〜」

宇治「一本だけではげません…」

紅葉「じゃあいいよ」

プチッ

紅葉「いってぇな!」

宇治「大げさです(笑)じゃあ行ってきますね」

幻浄「気をつけて下さいね」

紅葉「行ってきま〜す」

幻浄「はい、お気をつけて《なぜか憎めない…不思議な子ですね》」

――――――――――

幻浄「和也様!ってまた鶴を!」

和也「すみません…1つの趣味みたいで…」

幻浄「それより、この髪の毛を調べてもらいたい」

和也「綺麗なオレンジじゃん」

幻浄「紅葉さんのです」

和也「私も気になってましたけど、なぜ私に?こうゆう事はあの人が詳しい…」

幻浄「あの人は少し苦手で…」

和也「じゃあ暇潰しに行ってきますか」

――――――――――

寿「なんの用かね」

和也「氷雨さんがいないと部屋も片付きませんね〜」

寿「出て行ってくれたまえ!いま新しい人材を作ってる途中なのですから」

和也「せっかく紹介したい子がいるのに…」

寿「話だけでも聞こうか」

和也「この子です」

髪の毛を見せた

寿「帰ってくれたまえ!」

和也「これ、私が預かってた子供の髪の毛です」


寿「私にDMAを調べろと」

和也「はい」

寿「座りたまえ」

和也「よいしょ!じゃあまず人間かどうか調べて下さい」

寿「いきなりなにを」

和也「神の落とし子かも知れないので(笑)」

寿「あり得ないよ…」

カタカタカタ…

寿「おかしい…一致しない」

和也「もしかして動物?」

カタカタカタ…

寿「違う、まぁ動物が話すわけないからね〜」

和也「やっぱり神…」

カタカタカタ…

寿「全てに混ざるものなし」

和也「怪物や妖怪のデータは?」

寿「ないね、未知の生物…」

和也「何者なんでしょう…」

寿「もしかして…過去のデータなら…」

カタカタカタ…

ピーロン

寿「これなら同じだ…だが…」

和也「何て読むんです?」

――――――――――

ガラガラ…

ハルカ「いらっしゃいませ」

宇治「すみません(笑)これ物騒なのでお返しします」

ハルカ「あ〜あの時の、わざわざありがとうございます」

紅葉「またおにぎり作って!」

宇治「もう帰りますよ(笑)またあのお兄ちゃんに会うといろいろ聞かれそうですから」

紅葉「は〜い」

ハルカ「気をつけて」


紅葉「宇治もう帰るの?」

宇治「そうですね、金時さんを冷やかしに行かないと(笑)」

紅葉「もう遊べるかな?」

宇治「どうですかね?」

紅葉「ちょっと待って」

宇治「どうしたんです?」

紅葉「金時にお花つんで行く」

宇治「それはタンポポですね」

紅葉「タンポポ?」

宇治「大きくなれば、綿毛になって飛んでいくんですよ」

紅葉「へ〜」

宇治「じゃあ帰りましょう」

紅葉「うん」

――――――――――

寿「斉天大聖(せいてんたいせい)」

和也「怪物?妖怪?」

寿「不明だが、自然から産まれる生き物」

和也「なるほど」

寿「神話に西遊記と言うやつに、孫悟空と言うやつが斉天大聖だった」

和也「それを言うならドラゴンボールでしょ?孫悟空と言えば」

寿「帰れ」

和也「冗談ですって…」

寿「でも、もしそうならば…力を制御する為の道具があるはずなのだがね」

和也「それは道具がなくても可能です」

寿「詳しく聞かせてもらおうか」

和也「記憶を消し、世に放った!おそらく霊術使いでしょ」

寿「不可能ではないが…誰がなんの為に」

和也「そこまでは少し…」


寿「記憶が戻るまで…」

和也「危険ですよ…あの子の暴走は、正しく斉天大聖の力でしょ!意識がないとは言え…」

寿「まぁそうなれば、確実に…抹殺されますね」

和也「ですよね…この話はくれぐれも内密に…」

寿「まぁ私は喋りませんがね」

――――――――――

「聞いたか?斉天大聖だって」

「あのチビが?」

「なにも孫悟空の生まれ変わりだそうだ」

金時「ん?」

「紅葉って奴の正体が化け物とわな…」

ドンッ

「グハッ」

金時「その話し…詳しく聞かせてもらおうか!」

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