闘魂!第6巻


[01]第51話


―――――朝―――――

紅葉「ん〜よく寝た〜」

宇治「急ぎましょう」

抹茶「おいおいなに焦ってんだよ」

金時「妙な霊圧…」

猫「ニャ〜」

紅葉「お!猫じゃん!かわいい〜」

金時「紅葉退け!」

紅葉「え!」

ズシャ!

紅葉「動物虐待!」

シュ〜

宇治「違います!これは……!式神」

金時「なんの真似だ?幻浄(げんじょう)」

幻浄「なんの真似?あなたを力ずくでも連れてこいと、長(おさ)からの命令でして。あなたは時期に『神』になる御方なのですから」

紅葉「金時が…神」

抹茶「冗談だろ?」

宇治「いえ…本当です」

金時「嫌だと言ったら?」

幻浄「力ずくでもと申したはずですが」

宇治「二人は下がって」

抹茶「断る」

紅葉「俺達仲間だから」

幻浄「ゴミみたいな人間共と一緒に行動して…情けない」

金時「言っとくが、今はリサイクルの時代だぜ」

幻浄「あなたの価値が下がる前に、連れ戻させていただきます!幻魔幻聖(げんまげんしょう)!」

足元から水が沸き上がる

幻浄「そのまま溺れてしまいなさい!」

宇治「解!」

バッシャ〜ン


紅葉「ゲホッゲホッ」

抹茶「死ぬかと思った」

幻浄「まさか、天才と言われたあなたまでもが」

宇治「私に幻術は効きませんよ」

幻浄「守護神候補と言われたあなたまでなぜ」

ドカーン!

金時「間違っても、あんたらの言いなりにはならねぇよ」

シュ〜

紙が落ちてきた

宇治「これも式神ですか…」

金時「言いたい事があるなら、直接こい!長」

「私じゃダメでしょうか?」

本を持った男が現れた

金時「一番会いたくねぇ奴にあっちまったな…和也(かずや)」

和也「正式には、聖霊帝国第五席隊長『本見和也』ですよ」

金時「いちいち、めんどくさいんだよがり勉野郎!本しまえ本!」

和也「本の続きが気になってね。別に気にすんな…お前らとじゃ本読んでても関係ないからってカカシ先生が言ってましたよ(笑)」

金時「後悔すんなよ!」

ダダダダダダ

和也「この世界の本面白いね〜とくにジャンプ」

金時「戦えって!言ってんだろうが!」

ドカーン!

和也「本読んでる時は静かにお願いしますよ」

宇治「霊術の第十!破裂(バースト)」

ドカーン!


和也「その技はもともと人に向けるモノじゃないですよ!ちゃんと教科書の35ページ読んで下さい!」

和也は地面に手を当てた

ドカーン!

金時「ゲホッゲホッ」

宇治「土煙!視界が」

抹茶「水の次は砂かよ!」

土煙は収まった

宇治「あれ!紅葉君?」

金時「どうやら連れて行かれたみたいだな…」

宇治「行きましょう」

金時「奴等の思うつぼだ!」

宇治「でも、大切な仲間ですから」

抹茶「おいおいマジかよ…」

――――――――――

和也「人質(ひとじち)つれてきましたよ。幻浄」

幻浄「あの式神は嫌がらせか?」

和也「やだな〜似てたでしょ?」

紅葉「はなせ〜」

和也「まず暁(あかつき)さんにこの子預けましょう」

暁「話はいま聞いた」

和也「この子お願いします(笑)」

暁「どうだ?久しぶりの親子の対面は」

紅葉「親子?」

和也「私は宇治の父親ですよ」

紅葉「俺お前といる!」

暁「こら!和也様になんて事を!」

和也「いいんですよ!大事な人質ですから(笑)じゃあ行きましょうか」

紅葉《なんかすんげぇ暖かい…まるで太陽みたいだ》

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