「Taboo」語録


[06]おまけコラム「剣と刀の違い」


一般に剣とは「両刃の刃をもつもの」とされる。
あらゆる武器の中でもっともメジャーなのは「剣」であろう。
RPGなどのゲームに登場する主人公のほとんとが剣を扱っているのもその理由の一つだ。
両刃の剣が長期にわたって普及しているのは、ほぼ西洋文化だけであるが、必ずしも「剣=西洋」というわけではない。
日本をはじめとする東洋でも、古代には両刃の刃は使用されていたのだ。
しかし、しだいに東洋で剣は儀礼的、象徴的な性格を持ち始め、片刃の刀(かたな)が普及していった。
 
日本における刀の発展には目覚ましく、西洋で「カタナ」とは、日本刀をさすほどである。
刀と剣の違いは、まずその使い方である。
西洋の剣は重さを利用して「叩く」が、東洋の刀は切っ先の鋭い刃で「切る」ことを前提としている。
映画「座頭市」の早切りや、よくエジプトの舞台の映画に出てくる者達の戦いを思い出していただければ分かるだろう。
刀は、当然ながら切れ味では剣よりもはるかに勝る。
しかし細身である分耐久性に劣り、刃こぼれしやすいのが欠点でもある。
 
また、一般的に西洋人は押す力が強く、東洋人は引く力が強いと言われる。
その文化の違いも刀と剣の形態の違いに起因するであろう。

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