第零.九章 〜いつの日か、また会いましょ〜


[04]瞬、翔ける、時、


昼になってしまった。
何もしない間に・・



君は弁当を忘れていた
買っていたおにぎりをあげる。
『ありがと。』
少し頬がほてって、
瞬く間に、
髪の毛が顔を隠した。まだ、
うっすら頬は見える。
窓を見てみた。
太陽が僕に垂直に立っている。
眩しい。
けど、ずっと見ている。
すると、
太陽はほんの少し傾いて、
影がほんの少し長くなった。
回りを見渡すと誰もいない、
住宅街の九官鳥が泣いている。
『あっ、
今日学校昼までだ・・』

ふっ、
ちょっと温かい気がした。
さて、昼からどうしょうか。
街に行こうか、
それとも帰ろうか。
どちらでも、
良いけどなぁ
何かなぁ、
誰もいない教室は
何か虚しい、
いや、
虚しいと言うより、

何か、愛しい。



瞬く、時に翔けるよ。


by しょういた。

[前n] [次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[←戻る]




Copyright(C)2007- PROJECT ZERO co.,ltd. All Rights Reserved.