いきなり?!


[06]保健室?



「君?ほんとに平気かい?」

ボーッとしてしまっていたのだろう覗き込むようにして問いかけられて僕はハッと我にかえった。


「あ、ハイ!大丈夫ですから。」(汗)

見つめてしまっていたことがバレたかもしれないと急に恥ずかしくなり顔をそらし起き上がろうとした。


でも、
さっきやっぱり足を捻ってしまっていたのだろう、立とうとした僕は足にまた痛みがはしってヨロリと
倒れてしまいそうになった。


「っとお、危ない危ない。やっぱりこれは足首を痛めているかな。よし、保健室まで行くから、俺の背中に乗ってくれ。」


支えられてますます赤くなった僕は,変に抵抗することも出来ずに大人しく彼の背中に乗った。


「いい子、いい子」


ニコニコと笑いながら彼はまるで僕なんかは乗せていないように軽々と立ち上がる。


「君は軽いなぁ〜(笑)」
そんな言葉をいわれて改めて自分は小さいのだと自覚してしまいやるせなくなる。


こんなにカッコイイ男の人に僕もなりたいなんて、やっぱり夢のまた夢なんだろうなぁ。



はぁぁぁ〜…。


大きくため息をついたとき、保健室のドアがあけられた。




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