いきなり?!


[01]転校初日☆


キーンコーン カーンコーン…キーンコーン…カー……



ガララ…
戸を開けて先生が教室に入って行った。


「おはよう!お前ら!春休みボケしとるもん、大丈夫かぁ?
新学期だぞぉ〜!
今日から…」


先生が教室の中にいる生徒に話している声を聞きながら僕、相沢佑久は緊張している身体が震えないように必死でズボンの裾を握りしめていた。



心の中で、自己紹介のあいさつを何度も呟く。


転校生にとって、このあいさつは今後このクラスで快適に過ごすための大事な試練だからだ…。



「…なわけだな。
さぁってと、最後に今日からみんなの仲間になる転校生を紹介する…入ってこい」


先生の言葉に騒がしくなった教室に足を踏み入れる。


「うっわ!超美少女じゃん」
一人の男子が叫ぶ。

ハァァァア…。
これからみんなの期待を見事に裏切る言葉を言うのは気が引けるけど…、


「じゃあ自己紹介をしてくれ」


前を向いて深呼吸をする。


「神戸から来ました、相沢佑久です。
よろしくお願いします」
オーソドックスな自己紹介をして頭を下げる。


「マヂかよっ!…」クラス中からその呟きが漏れる……、


そう、僕は顔がとてつもなく童顔で女の子に見えてしまうのだ…。

[次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[←戻る]




Copyright(C)2007- PROJECT ZERO co.,ltd. All Rights Reserved.