小悪魔登場


[05]馴れ馴れしい奴ら


―唯SIDE―


今、教室にいる・・・・。


なんか、葵が今ちょうどトイレに行って、いない。



だから、女子に喋り掛けられてる



「ねぇねぇ。安藤さん!凄いね!全科目満点!」


・・・・・誰?

というか!馴れ馴れしいんだよね!


いくら私が優等生面してるからって、簡単に話掛けて欲しくない。





でも私は営業スマイルしながら、話す。


『ああ。そんなのたまたまだよ!私、この高校に友達が一緒に誘ってくれて、そして貴女達みたいないい人達が話掛けてくれてうれしい。』



我ながら、演技向いてるかもね!


早く、葵がかえってくれば私がこんなにめんどくさい事に対応しなきゃいけないじゃない。









・・・・葵!早く帰って来てよ。





「唯〜!!葵ちゃんと〜ちゃくしたよ〜♪」


・・・何やってんだよ。



あのバカ!



帰ってこいって言ったけど

あんだけ、目立つな!って言ったのに、バカじゃない?



「あれ?安藤さんの友達?うわ〜!!あの人もかなり綺麗じゃん!!」


どこが!あれは私にはバカにしか見えないわよ!



あの目立ちたがりが!!!






『あっ!葵ちゃん。こっちだよ!』

とりあえず葵を呼ぶ



居ないよりはマシだからね








『葵ちゃん帰りが遅いから迷ったのかと思ったよ!』

まあ、バカだからね!



「あのさ。君達、友達にならない?」


ハァ〜。なんでめんどくさい事言うの?

まあ!良いか、利用価値有るかもね。

後、軽く人の話スルーしたよね!
お前は何様だよ!

「なんて言うの?」


「あっ!あたしは赤坂奈美」


「ああ。私は三坂茜!」



「よろしくね〜!」


『よろしくね!』


得意の営業スマイルを見せた。







なんか、今日は散々!いきなり知らない先輩に七回も告白されて同じクラスと違うクラスの奴らにも十二回も告白して来て




合計、十九回!何回してんだよって感じで飽き飽きした。








ハァ〜。なんか疲れた、とっとと寮に帰ろう。

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