桜の花びら…


[05]2






嘉弘の親衛隊からいじめを受けているなら、恋人である嘉弘が守ってくれるだろ?、とか、

その生徒会長様が、お前をいじめる奴は俺の敵だ、絶対に許さない、


とかとかで守ってくれてんじゃないのかよ、なんて思った諸君、

そんな甘いパフェみたいなことは、現実には起こらないんだよ。






何たって、
そのイジメは嘉弘公認なんだから、














ていうか生徒会長命令で、イジメが行われている。




多分本人は悪口を言ってるだけだと思う、
僕がどの程度のイジメを受けてる、とか知らないと思う…。
知ってて言ってるなんて現実受け止められない自分が都合良く考えてるだけかもしれないけど、








でも確実に嘉弘が悪口を言っているのは知っていた…。
というより自分で聞いてしまったから…、
いつも通りお昼の休憩に一緒にお弁当を食べようと迎えに行った教室から大好きな人からの、とても残酷な言葉を教室に入る直前に聞いてしまった…。



『純だろ?うざいよ、かなり。ってかマジで弁当毎日作って来るし、重いっつうの(笑』



嘉弘のクラスメイトがひっでーな、お前、とかって笑ってる声なんか聞こえなかった、イヤ、覚えてるから、聞こえてたんだろうけど、その時は嘉弘の言い放った言葉に目の前が真っ暗になった。





嘉弘とは一緒に暮らしてて、
その日の放課後もいつもと一緒なように傷ついた気持ちを隠して一緒にご飯食べてたけど、嘉弘は学園での言葉は嘘だったかのように優しかった。







それも、最初の頃はの話。




 



[前n] [次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[←戻る]




Copyright(C)2007- PROJECT ZERO co.,ltd. All Rights Reserved.