第8章


[01] 


「走れるか?」
配置につく途中、そうミミロップに問う。
「ええ、もう平気。」
ミミロップの足を見ると傷薬と包帯代わりの葉っぱで応急処置が施されているようだ。
ロゼリアによるものだろう。

「そうか。……ならばいい。」
無理はするな、とか言ってやれば良かったんだろうが…言えなかった。
「うん、頑張りましょ!」


…もし生きて帰れたなら…もうほんの少しだけ、こいつに優しく接してやろうか…?

……ふんっ。



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