第7章


[04] 




その頃のエムリット達…

「…遂に始まってしまうのね。」
「…わたくし達も必死に運命に逆らおうとしましたが…。」
「…レジギガスも……ギラティナも……みんな駄目だったな…。」
「やっぱりあの御方の考えは止められられないのかな…?」
「………。」
エムリット達は黙り込む。

エムリットは思い出したように呟く。
「……あのピカチュウ、初めて見た時もあの御方の影を感じたけど、完全に感情と自我は失っていなかったわ…。」
「…あの御方にも制御できない何かを…持っているとでもいうのでしょうか。」
「強い意思…。逆境でも諦めない心…。」

「…まだ諦めちゃ駄目なんじゃないかな?」「…そうですね。小さな…あまりに小さすぎる希望ですが…。」「あのピカチュウにかけてみる?」

エムリット達は何かを決心したような表情をした。
「やりましょ。このまま黙ってるよりマシだわ。」
「そうですね…。最後の抵抗…やってみましょう。」
「そうと決まったらピカチュウが今まで集めた手下達にこの事を伝えてくるよ!
いくらなんでもあの人数じゃあの御方にとって抵抗にもなりはしないだろ?」
「賛成!じゃあアタイ、ハクタイ辺りに行ってくるわ!」
「ではわたしくしはキッサキ方面へ…。また三人で…笑いあえる時がきたらいいですね…。」
「大丈夫だって!じゃあ集めたらテンガン山に、ピカチュウの所に集合だ!」「うん!」「ええ。」



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