第7章


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「おのれッ!!!」

突如体が重く感じたと思った次の瞬間、動きが鈍くなった一瞬をアルセウスのしんそくが捉えた。
じゅうりょくでほんの一瞬だが、動きを遅くされた!!
攻撃を受け、宙へ浮かんだピカチュウの元にアルセウスが飛んだ。
口を開き、全てを破壊する光が放たれる……!!

はかいこうせんがピカチュウを飲み込む寸前で、ピカチュウの体が横にずれた。
否、ずらされたのだ。
更に追撃をしようとしたが、アルセウスは反動で動けず、ピカチュウはゆっくりと下降していった。

「間に合ったな!七武海のエレキブル参上だ!!」
「フッ、七武海の初仕事はいきなり大仕事だな……。」
「雑用よりマシだろ。」
「……。」

どうやら、さっきのはユンゲラーの念力だったらしい。
降り立ったピカチュウにエレキブル、ユンゲラー、ドクロッグ、ドーミラーの四匹が駆け寄る。

「助かった。敵はアルセウス……あいつだ。あいつの周囲にある石版を破壊すれば、力が弱まるはずだ。」
「了解だ。」「ケッ、楽勝だろ。」「ドクロッグ、あまり相手を甘く見るなよ。」「そういうこと。」

エレキブル達も加わり、再びピカチュウは戦闘態勢に入った。

「何人集まろうと、無駄な足掻きだ。それがまだわからんか!!」

アルセウスの咆哮が辺りに轟いた。


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