第7章


[03] 



「処分、しょ〜ぶん。うひひひひ…」
サターンが出ていくと、白衣の男は無気味な笑顔を浮かべて機械を操作し始めた。
バクンとボールが開き、瀕死の3匹が台の上へ乗せられた。
「させるかあ!」
エレキブルは後ろから、電気を纏った拳を男へ放った。
「ふんぎゃあ〜!」

「おい!まだ意識はあるか?!」
黒焦げの白衣の横を通り、エレキブルは台へ近付いた。
「お…お前は…」「えれきぶる…」「何で…俺達を助けるんだよぉ…?」
「俺も助けられたんだ。あのピカチュウによってな」
「…何だって…?!」「まあ、聞いてくれ…」
エレキブルは、ユンゲラー達にピカチュウ達の事を語り始めた。

「ふ〜ん…なるほどねえ…アイツも仲間に…」
「…いいから早く行こうぜ…見つかったら俺もフライドチキンに…」
「うるさいね。これはチャンスじゃないか…
 アイツらを取り込んで、ピカチュウを出し抜いてやるのさ」
ニャルマーは、ニヤリと笑みを浮かべた。
「…本気での言ってるか?」

「…冗談だよ。それにあの電気鼠、けっこういい男じゃないか。
謀反なんて今はやめてやろうかしらねえ…。
なーんか嫌な予感がするしあいつら仲間に引き入れてピカチュウ達の様子を見に行こうか…」



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