第7章


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「ようやく頂上だ。」
「来るまでおかしな事がいっぱいあったポチャ……ごほん!いっぱいあったな…。」
「わざわざ口調変えても無駄だお。お前は一生口調だけポッチャマのままだお。」
「う、うるさいポチャ!…じゃなくて、うるさいな!」

少年達の背後から、ドンガラス、エンペルト、ビッパが姿を現した。
エンペルトはあのポッチャマが進化した姿だ。
その更に後ろにはヤミカラス達やハクタイの森でピカチュウが手下にしたポケモン達が勢揃いしていた。

「あのデカブツ共の後ろにある階段の上だな……」

ドンガラス達に気付いたディアルガとパルキアが咆哮を上げて威嚇する。

「この先はあの御方のいる聖域。去れ!!」「人間や貴方達の様なポケモンが踏み入れていい場所ではありませんよ。」
「そうはいかねえなぁ。俺様はボスに呼ばれたらどこまでも付いて行くって決めてるんでなぁッ!!力尽くでも通らせてもらうぜ!!!」

戦闘態勢に入り、「行くぞヤミカラス共!!」と叫ぼうとした。
だが、エンペルトがドンカラスを手で制した。

「ここはボクに任せて先に行…!……け。」
「あ、今度はポチャってつけなかったお。でもすぐにボロ出すお。」
「だからビッパはうるさいってば!!」
「いいのか?いくらボスのいない間に腕上げたつっても、てめえ一人じゃあのデカブツ二匹は……。」
「違うよ。三人だね。」

そう言うと、エンペルトは二人の少年の横を通り、ドダイトスとゴウカザルの間に入って構えた。
いきなりの乱入者に少年達と二匹が驚いたが。

「お前、ひょっとして……」「まさか、あのポッチャマ!?」
「そうだポチャ!……じゃない、そうだお!!」

……ぼそっとビッパが「それは僕の口調だお」と言っていたが聞こえない事にしておく。

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