第41章
[20]
・
「ピカチュウ族――僕らのボスと同じ種族だな」
片眉を上げてエンペルトは訝しげに呟く。
「ああ、あっしはどうも昔からあの種族にゃ縁があるようで。……話を続けやすぜ」
――カビ臭くて薄暗い倉庫にひっそりと保管された商品の見張りは、殆どあっしの日課だった。
毎日毎日、得体の知れない危なそうな薬や、どこか安っぽくて胡散臭い道具、小汚い檻にぶち込まれたポケモン共の辛気臭い顔を眺めて回るのさ、想像しただけで心が淀み腐りそうな素敵な見学ツアーだ。
そんなクソッタレた日々の中で唯一の楽しみと辛うじて言えるのは、檻の中の哀れなポケモン共に声を掛けて回ることぐらいだった。
どいつもこいつも、あっしを恨み辛み口汚く罵るか、怯えきって震えているか、あるいはもうぴくりとも動かなくなっているか、のどれかだったな。
救いようのねえ掃き溜めに、とある日から二日、三日に渡って、合計で十匹近くの黄色いネズミ達が仕入れられてきた。何でも、カントーのトキワの森で密漁してきた奴らで、ジョウトでは非常に珍しく、人間達の間では結構な高値で取引されているそうだ。
そんな風に珍しいポケモンが捕らえられてくるのはいつものことで、別に珍しいことじゃあ無かった。
あっしはいつものように見張りの暇つぶしがてら、そのピカチュウだかぺカチュウだかいう奴らに接触してみることにした。檻の格子の隙間から見えるのは、つまらねえいつもの反応だ。
皆一様にくたばった魚みてえな目をして、ただただ絶望に暮れている。
その中でただの一匹、様子の違う奴が目に付いた。首に煤けたスカーフだかマフラーだかを巻いた、優男風の奴だ。だが、その眼に宿る光は研ぎ澄まされたように鋭く、注意深く倉庫内を見回してやがった。
そいつはあっしに気付くと、わざとらしくきょとんとした表情を見せて鋭い眼光を押し隠した後、人懐っこくにこやかに微笑んでこう言い放った。
「やぁ、いいところに来てくれた。恐縮だけど、何も言わず大人しくここから出してくれないかな?」
[前n]
[次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[
←戻る
]
小悪魔
アート待受
メール転送
ピンク先生
アイドルFLASH
JapanGirl
ペット
動画フル
常識検定
フルムービー
診断
PROJECTZERO
理想の娘
動画天国
検定
オンラインゲーム
レシピ
絶景
空の写真
チャット
就活
デコライン
恋愛メーカー
顔文字待受
脳の訓練
たまチョビ
レンタルランキング
顔文字
おバカデコメ
紙芝居
血液型占い
デカデコ
名前占い
OL専門動画
SNS
オリジナルdesign待受
小説
成分解析
普通度判定
おバカ待受
モテカワ
萌えアニメ
花の待受
顔デコポン
アダルトゲーム
モテ期
萌えボイス
四字熟語
爆笑
wedding
癒し待受
アートFlash
ランキング
Japangirl
占い
アイドル爆破ゲーム
巨乳動画
短縮URL
GRAFFITI
さくら
暇
クール
J−POP
アイドル待受
勇気のでる待受
壁紙
絵文字デコメ
QRコード
ブログ
巨乳画像
海のFlash
グラビア
恋愛心理テスト
アイドル伝説
理想の彼氏
メールポータル
Flash時計屋
お買い物
写メ診断
姫系×セレブ系
夜景
Flashゲーム
魔法の恋愛テクニック
野球拳
デコメ取り放題
漢字
待受FLASH
恋に効く待受
アイコン
夢占い
占い占い
ツンデレ
HIPHOP
雑学
ヒーリング
Copyright(C)2007-
PROJECT ZERO
co.,ltd. All Rights Reserved.