第40章
[20]
「やれやれ、感謝するぞ。一番何かと疑り深い彼奴の信用があれば、外の者もどうにか信じさせられよう。俺も少々話し疲れた、今日はこのまま休ませてもらう」
俺は空いた小汚いベッドの上に向かってひょいと跳んだ。
「ウサギのお嬢さんの腕の中には戻らなくてよろしいんですの?」
気が抜けて体勢を崩し、俺は顔からベッドにすっ転ぶように墜落する。
「ゴホッゲホッ――唐突に何を抜かすか」
巻き起こった埃に咳き込みながら、俺はミロカロスを睨んだ。
「あら、宴の席であんまりにも仲睦まじそうにしていらっしゃったので、てっきりもう夫婦か何かなのかと」
「冗談ではないわ。あの時は、あやつに無理やり押さえつけられていただけのこと。あやつと俺はあくまで君主と臣下だ。最も信頼をおく仲間の一匹でもあるが、それ以上でも以下でもない」
あらぬ誤解に俺はしかと反論する。例え一時、心を乱されることがあろうと、結局はそこに帰結するのだ。……せねばならぬのだ。
「ほんの戯れごと、そんなにむきにならずとも分かっていますわよ」
くすくす、とミロカロスは扇のような尾先で口元を隠して笑った。
――分かっていますとも。その中で、ミロカロスはぽつりと呟き、表情には薄らと一瞬だが物憂げな色が浮かんだ気がした。
「この現身をとりますと、どうにも俗っぽくなっていけませんわね」
取り直すように言って、ミロカロスはむにゃむにゃと寝言を呟くアブソルを見やる。
その眼差しはアブソル自体というより、アブソルを通して何か遠くのものを見つめているようだった。
「……さて、用事も一先ず済みました、私はそろそろ御暇させていただきます。楽しき宴でした。
絶えず形変わる我が内においても、今宵は不変に煌き続ける一粒の良き追憶となりましょう」
俺に向き直ると、ミロカロスは静かに礼をした。
[前n]
[次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[
←戻る
]
壁紙
絶景
紙芝居
レシピ
モテ期
アイコン
短縮URL
レンタルランキング
アイドル待受
チャット
理想の娘
アダルトゲーム
巨乳動画
萌えアニメ
顔文字
巨乳画像
OL専門動画
夢占い
SNS
占い占い
お買い物
理想の彼氏
Flash時計屋
ランキング
常識検定
おバカ待受
占い
ヒーリング
夜景
ペット
おバカデコメ
名前占い
空の写真
動画天国
普通度判定
癒し待受
アイドル爆破ゲーム
JapanGirl
クール
PROJECTZERO
絵文字デコメ
フルムービー
アイドル伝説
漢字
動画フル
検定
wedding
オンラインゲーム
アートFlash
就活
メールポータル
小悪魔
血液型占い
暇
モテカワ
四字熟語
恋に効く待受
ブログ
ツンデレ
爆笑
顔デコポン
恋愛心理テスト
アート待受
待受FLASH
さくら
グラビア
雑学
デカデコ
診断
小説
勇気のでる待受
メール転送
Flashゲーム
脳の訓練
野球拳
HIPHOP
姫系×セレブ系
ピンク先生
アイドルFLASH
オリジナルdesign待受
J−POP
海のFlash
デコメ取り放題
QRコード
花の待受
Japangirl
顔文字待受
写メ診断
萌えボイス
GRAFFITI
たまチョビ
魔法の恋愛テクニック
デコライン
成分解析
恋愛メーカー
Copyright(C)2007-
PROJECT ZERO
co.,ltd. All Rights Reserved.