第39章
[06]
・
微風に揺れる木の葉だけが囁きあう穏やかな昼下がりのハクタイの森。その中にひっそりと佇む洋館前にて。
「んんー……やっと着いたぁー」
静寂を一寸破り、大きく伸びをする影が一つ。
長い鋼鉄島からの船旅を終えてフローゼル達と別れた後、チャーレムもまたすぐに新たな修業の旅に向かった
既にくたくたのミミロップは、チャーレムの首が痛くなりそうな程見上げた向上心に一応は感心しつつ、半ば呆れながら一匹で洋館へと帰ってきたのだった。
「ただいま!」
扉を勢い良く押し開け、大きな声でミミロップは帰宅を告げる。
しかし、いくら待っても返事はなく、誰も迎えに出てくる気配は無い。洋館の状況を知らない彼女は訝しがりながらも、もう一度「た・だ・い・ま!」とより声を強調し張り上げる。だが、それでもやはり反応はない。
みんなどこかに出掛けているのだろうかとミミロップが諦めかけた時、一階の食堂から微かな物音が聞こえた。
誰かいるんじゃない。私の声が聞こえないはずが無いのに、まったく無視するなんてどういう了見なのよ。ミミロップは少し腹立たしくなって、文句の一つでも言ってやろうと食堂へ向かった。
入り口をくぐると、すぐに彼女は物音を立てた犯人を探し食堂内部を見渡した。そして長テーブルに並んだ席の一つに、力なくだらりと座る見知らぬ姿を見つける。
「だ、誰、あなた……新顔?元気無さそうだけど大丈夫?」
恐る恐るミミロップは、白いバラのような髪型をしたポケモンらしき何者かに声をかけた。
少しの間を置いて、声に気付いた様子のポケモンはゆっくりと顔を上げ、ミミロップの方を見た。舞踏会に貴族が付ける仮面に似た目元を覆う草のマスクから覗くその目は、虚ろでどこか焦点が定まっていない。ぞっと背筋に寒気が走り、ミミロップは思わず離れる。
「おや……ミミロップさんじゃないですかぁ……おかえりなさい」
弱々しく今にも擦れそうな声でポケモンは呟くように言った。
「まさか、ロゼちゃん……なの?」
姿は変わり果てているが、その声色と口調にミミロップはロゼリアの面影を見いだす。
[前n]
[次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[
←戻る
]
短縮URL
恋愛メーカー
占い占い
巨乳動画
レシピ
検定
理想の娘
暇
デコメ取り放題
オリジナルdesign待受
就活
夢占い
メールポータル
占い
動画フル
アイドル待受
絶景
デコライン
J−POP
顔文字待受
姫系×セレブ系
おバカ待受
アート待受
名前占い
待受FLASH
フルムービー
アイドル爆破ゲーム
脳の訓練
モテ期
顔文字
動画天国
壁紙
勇気のでる待受
Japangirl
ランキング
成分解析
萌えボイス
常識検定
JapanGirl
モテカワ
おバカデコメ
魔法の恋愛テクニック
恋に効く待受
癒し待受
萌えアニメ
アダルトゲーム
たまチョビ
チャット
恋愛心理テスト
海のFlash
野球拳
QRコード
SNS
アートFlash
絵文字デコメ
オンラインゲーム
雑学
顔デコポン
空の写真
夜景
血液型占い
アイドルFLASH
理想の彼氏
花の待受
グラビア
レンタルランキング
小悪魔
写メ診断
デカデコ
HIPHOP
お買い物
巨乳画像
ツンデレ
診断
アイコン
Flashゲーム
OL専門動画
ピンク先生
メール転送
爆笑
さくら
普通度判定
クール
ブログ
アイドル伝説
紙芝居
ペット
Flash時計屋
GRAFFITI
漢字
PROJECTZERO
wedding
四字熟語
ヒーリング
小説
Copyright(C)2007-
PROJECT ZERO
co.,ltd. All Rights Reserved.