第4章


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「だけど危なかったわよね。どうやって脱出したのかしら」
「ふしぎ〜」
どうやら、手下共は“あの”ポケモンの姿を見ていないらしい。

「……ごめんなさい、ピカチュウさん…あの時…僕なんか庇ってくれて…」
思い出したようにスボミーが恐縮する。
「まあいい。今度から気を付けろ」
「僕……僕、もっと頑張ります!だから…だから…!」
…また泣かれて暴走すると困る。
「ああ。お前もまあ…時々は頼りになるからな。期待している」
「は、はいっ…!」
そう慰めると、スボミーは嬉しそうだった。

山の方の空が、大分明るくなってきている。
もうすぐ朝だ。

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