第37章
[23]
「めっためたのぎったぎたにしてやるから覚悟しなさい!」
ミミロップは両手の炎と、それに勝るとも劣らない闘志に爛々と燃える眼差しを向け、ヤミラミ達へじりじりと詰め寄っていく。
炎に照らされていては闇に溶け込めず、隠れることもできない。
既に勝利は揺るがないと高を括っていたヤミラミは、突然の形勢逆転に驚き竦み、元から悪い顔色を益々真っ青にして後ずさった。
「やばいよ、アニキぃ……」
弟分のヤミラミは情けない声を上げ、兄貴分に縋り付く。
「ええい、うるさい!」
乱暴に弟分を振り払い、兄貴分は怒鳴る。その態度に余裕は微塵も残っていない。
確実に勝っていたはずだった。まんまとルカリオとハガネールを嵌め、チャーレムを倒し、鋼鉄島を乗っ取るのは目前だった。
そこに現れた、小さな計算違い。初めは本当に些細なものだったはずのそれは、どんどんと大きくなっていき、今や計画のすべてを台無しにしようとしている。
――これ以上、こんなイレギュラーを相手にしてはいけない。
「計画は中止だ。俺は島を出る」
ヤミラミは恨めしげにそっと弟分に告げる。
「うう、そうだね。悔しいけど、もう逃げるしかないか」
「誰が一緒にと言った?お前は俺が逃げる時間を稼いでいろ!」
「え――」
兄貴分のヤミラミは無防備な弟分を、ミミロップの方へ思い切り突き飛ばした。
急に飛び出してきた弟分を、ミミロップは反射的に殴り付ける。
その拳を振りきった一瞬の隙に脇を擦り抜け、兄貴分のヤミラミは一目散に駆けていく。
――この島にはいられなくなるが、逃げ延びさえすれば、いつかまたどこか別の場所でチャンスは巡ってくるはずだ。
だが、またしてもヤミラミの計算は失敗する。逃げるヤミラミの横からそっと何かが伸び、その足に絡んだのだ。
それは見覚えのある白い手。うつ伏せに倒れたままながらも、チャーレムがしっかりとヤミラミの足を掴んでいた。
振り払おうと、ヤミラミは爪を振り上げる。しかし、時既に遅し。すぐ背後にまで迫る熱気――。
「こ、この俺が、こんな所で、こんな奴にぃぃ――!」
「……どこまでも最低な、見下げ果てた奴だったわ」
[前n]
[次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[
←戻る
]
魔法の恋愛テクニック
漢字
花の待受
顔文字待受
写メ診断
恋愛心理テスト
アイドル待受
理想の彼氏
野球拳
爆笑
JapanGirl
小悪魔
癒し待受
絶景
小説
四字熟語
理想の娘
動画フル
萌えアニメ
GRAFFITI
Japangirl
アイコン
恋に効く待受
モテカワ
海のFlash
ランキング
フルムービー
占い
デカデコ
レシピ
さくら
QRコード
夜景
アイドル爆破ゲーム
デコメ取り放題
顔デコポン
脳の訓練
HIPHOP
アイドルFLASH
壁紙
ペット
おバカ待受
ピンク先生
モテ期
レンタルランキング
ブログ
アイドル伝説
チャット
SNS
巨乳画像
オンラインゲーム
成分解析
Flashゲーム
紙芝居
たまチョビ
アダルトゲーム
動画天国
J−POP
常識検定
夢占い
デコライン
オリジナルdesign待受
待受FLASH
ツンデレ
勇気のでる待受
クール
wedding
恋愛メーカー
検定
巨乳動画
短縮URL
雑学
ヒーリング
名前占い
メール転送
顔文字
OL専門動画
グラビア
おバカデコメ
就活
萌えボイス
診断
Flash時計屋
血液型占い
絵文字デコメ
メールポータル
空の写真
アートFlash
普通度判定
PROJECTZERO
お買い物
アート待受
占い占い
姫系×セレブ系
暇
Copyright(C)2007-
PROJECT ZERO
co.,ltd. All Rights Reserved.