第35章


[03] 



ハクタイの館―――

 ドンドンドンドン
「開けてくれ〜七武海エレキブル一行のお帰りだ〜」
 カチリと鍵が開き、中からエンペルトが顔を出す。
「ご苦労だったポ・・・な。疲れているところ悪いがドンに報告を頼む。」
「おうよ!」

「それで―――どうだったやんすか?カントーの様子は。」
「おおむね順調といったところだ。既に相当の範囲でボスに賛同する声が広がっている。
中には三年以上の付き合いだと言いはる奴もいたぞ。それほどボスを慕っているという事だろう。」
 任務も成功に終わり、上機嫌でテーブルに出されたオボンの実にかじりつくエレキブル。
「それからもうひとつ、どうやらボスの側近がひとり増えたらしい。
話によれば、ボスはそいつに普通以上の気を使っている様に見える、とのことだ。」
「ほぅ、ボスも隅に置けないでやんすねぇ。
きっとミミロップの姐さんからそいつに乗り換える気で・・・」

 ガツンッ!ガツガツンッ!突然ドンカラスの後頭部を衝撃が襲う!
「あぎゃぎゃぎゃっ!…だ、誰でぇ!」
「…ッ!」
「げぇーーっ!?あ、姐さん!?ということはボスも・・・ありゃ?」



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