第32章
[15]
「俺の背の上はどうだい、スウィートハニー?」
レッドの指示でカビゴンにアブソルとロゼリア、そしてリザードンに俺とミミロップが乗り込み、
カメックスとカビゴンで水上、ムウマージとリザードンで空中の二手に分かれ進むこととなった。
それはいい、だが問題は――。
「ふう、本来ならこんな陰欝な洞窟の中じゃなくて、雄大な大空をエスコートしたいところなんだがね。
そして余計なおまけがついていなければもっといい」
足元の、俺を余計なおまけ扱いしているこの小煩い羽トカゲだ。
「それはいいわね。でも、私はピカチュウが一緒じゃなきゃ乗らないわ」
「つれないな、お嬢さん。だが障害が多いほど俺は燃える質なんだ。あなたほど美しいとあれば殊更に」
主人の手を少し離れたと同時に二つの意味で羽を伸ばし、この調子でミミロップにちょっかいを出し続けている。
「もう……。ピカチュウ、なんとか言ってよー」
そして、その間中、ミミロップは助け船を求めてか、俺のマントの裾をくいくいと引っ張っている。
大きな溜め息が一つ、自然に漏れだす。煩わしい板挟みに苛立ちの限界が近づいていた。
「場を弁えよ、リザードン」
「おや? 妬いているのか、おチビさん。生憎、俺はあんたの手下じゃないんでね。命令に従う必要も、気も、微塵もない」
バチバチと俺の頬が鳴る。ありったけの電流が忌まわしい羽トカゲに向けて放出されそうになるのを、
体を震わせながら必死に堪えた。叩き落としてくれようにも場所が場所だ。
「ああ、ハニー……俺の愛は死ぬまで燃え尽きることはない。我が尻尾の先に灯る炎のように――うわチッ!」
突然、ジュッという水が一瞬で蒸発したような音とともに、リザードンが体を少し仰け反らせ悲鳴を上げた。
「ぅるっせーんだよォ! クソッタレの色惚け野郎が。トカゲがウサギに発情してるんじゃねえ!」
下の方――水上から、いかつく乱暴な声が響く。覗き込むと、カメックスがこちらに顔と砲塔を向けていた。
リザードンは尻尾の先の炎が消えていないのを恐る恐るといった様子で確認した後、首を下に向けカメックスを睨み返す。
「ちっ、相変わらずデリカシーのない鈍亀だ。愛に種族など関係ないんだよ!」
[前n]
[次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[
←戻る
]
短縮URL
アダルトゲーム
レンタルランキング
恋愛メーカー
萌えボイス
占い
おバカデコメ
待受FLASH
デカデコ
写メ診断
海のFlash
野球拳
脳の訓練
フルムービー
QRコード
恋に効く待受
Flash時計屋
アイドル伝説
モテ期
動画フル
PROJECTZERO
恋愛心理テスト
小説
チャット
アイドルFLASH
動画天国
常識検定
オリジナルdesign待受
ペット
HIPHOP
顔文字
花の待受
巨乳画像
勇気のでる待受
巨乳動画
モテカワ
魔法の恋愛テクニック
アイドル爆破ゲーム
空の写真
さくら
小悪魔
アートFlash
たまチョビ
お買い物
爆笑
血液型占い
wedding
姫系×セレブ系
理想の娘
SNS
ピンク先生
理想の彼氏
四字熟語
GRAFFITI
就活
メールポータル
漢字
デコライン
顔文字待受
クール
OL専門動画
検定
絵文字デコメ
成分解析
ヒーリング
壁紙
Japangirl
おバカ待受
メール転送
ブログ
占い占い
ツンデレ
アイコン
Flashゲーム
普通度判定
ランキング
雑学
絶景
暇
紙芝居
オンラインゲーム
アート待受
名前占い
萌えアニメ
癒し待受
JapanGirl
グラビア
夢占い
夜景
アイドル待受
デコメ取り放題
レシピ
J−POP
診断
顔デコポン
Copyright(C)2007-
PROJECT ZERO
co.,ltd. All Rights Reserved.