第25章


[05] 



イワヤマトンネル入り口―――


「わぁッ!本当に真っ暗!何も見えないや」
 キャッキャとアブソルが尻尾を振り回し闇の中へと走っていく
 10番道路を出発してからずっとこんな調子だ
 無理もない、生まれたての赤ん坊と同じように見るもの全てが新鮮なのだ
 フッ、見ているこっちまで楽しくなってくる
「あっ、勝手に行くと危ないですよ」
「まって〜」
 慌ててロゼリアがあとを追いかけ、さらにその後ろにムウマージが続く

「―――でもピカチュウおかしくない?」
いつの間にかミミロップの機嫌は直っていた
「何がだ?」
「うーん、記憶がいまいちハッキリしないから間違ってるかもしれないけど…、確かトンネルの中って工事で明るくなったはずじゃ…」
「―――!急いであいつ等を追いかけるぞ」


さて、どうやって俺の顔を思い出させてやろうか――




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