第21章


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「とりあえずそこの寝てる子を起こしてくれないか?えーと、そこの――薔薇君。君、そう言う技が使えるね?」
「リィ」
レッドに指示されロゼリアはムクホークの下に駆け寄って行く。

「リア……(それでは……)」
ロゼリアが両手の花を掲げると、辺りに心地の良い香りが広がった。
癒しの香り――アロマセラピーの効果を受けムクホークが深い眠りから目を覚ます。
「ピッ!?(はっ!?)」
飛び起き、きょろきょろとムクホークは辺りを見回す。
呆れ顔で自分を見つめるミミロップ達に気付き、申し訳なさそうにムクホークは自分の頭を掻いた。

「よし、それじゃあ作戦を話すよ――」




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