第21章


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「くそぉ、こんなはずじゃなかったのによ……」
予想外の展開に苛立ちを隠せないグリーン。
(グリーンが動揺してる……これなら勝てるかもしれない!)
レッドは心の中でそう思った。

「ミュミュミュ(さて、とりあえず目の前の敵を何とかしましょう)」
拳に炎を宿らせながらミミロップが話しかける。
「リィリィ…(まずはそれが一番みたいですね…)」
ロゼリアも大量の花びらを舞わせながら答える。
「ぼわーん(ぜったいまけないよー)」
漆黒の球を作りながらムウマージも勢い良く返事する。

「何匹ポケモンが来ようと、俺は絶対に負けられねぇ! 勝負だレッド!」
グリーンはそう叫びながらフーディンにサイコキネシスを指示する。
「僕だって負けない!リザードン、避けて火炎放射だ!」
レッドがそう叫ぶと同時に、ミミロップ達も攻撃を開始する。
技と技がぶつかり合い、砂埃が舞う。
晴れたときに立っていたのは、リザードン達だけだった。

「4匹一斉に攻撃だと……、ふざけるなっ!」
フーディンをボールに戻し、新たなボールを3つ放つグリーン。
中から出てきたのは、ウインディ、ナッシー、カメックス。
「俺は誰にも負けねぇ…」
グリーンは1人呟いた。



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