第21章


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暫くの間、睨み合いが続く。
最初に沈黙を破ったのは、レッドだった。
「グリーン、君は一体どうしたんだ?」
しかし、グリーンは答えない。
(やっぱり、さっきの団員達みたいに操られている!)
レッドはそう確信する。
ならば、バトルで眼を覚まさせるしかない。
そう思い、腰のモンスターボールに手をかけた瞬間……
グリーンが邪悪な眼でレッドを見つめて、……笑った
「一体、何がおかし……ぐっ!」
レッドの声は途中で途切れた。
どこからか、何かが飛んできた!
レッドは間一髪で避けて、ボールからカビゴンを出す
「(もう一度来る!)カビゴン、守れ!」
指示を受けたカビゴンが、防壁を作り出して襲撃者を受け止める。
「ピジョット……、いつの間に……」
そして、目の前にはボールを持ってニヤニヤしているグリーンの姿があった
(既に戦いは始まっているという事か……)




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