第21章


[10] 




ドンは静まり返った部屋の中で一人考えていた。
【少し、言い過ぎたか。もともとあいつが見ていたものだしよーーー許してやるかーーー】
雨がしとしと降る。

一方、ビッパ。
「ひどいお、ひどいお・・・・」
森は孤独に満ちた雰囲気だ・・・
【ビデオはいつでも見れるものだお、それなのにボクはドンの見たかった番組を見れなくしてまでビデオを見た。】
罪の意識がビッパを責める。
【ん?顔が濡れてるお。これは雨じゃないようだお・・】
【そういえば、どっかのお偉いさんが思いやりは大切だっていってたお。】
【謝りに言ったら、ドンは許してくれるかな?】
【でもこんな所で暮らすのなんか嫌だお、皆と暮らしたいお】
ドン達との思い出が頭の中を流れていく。
「よし、ドンに謝りに行くお!」

「ドンー、ビッパが来たポ・・・コホン」
ドンは少しホッとした。
「ドン、あの時はゴメンお・・・・・・」
「許してやるよビッパ。」
「ホント?」
「ああ。」
「ところで、それは何だ?」
ドンはビッパが引っ張ってきた物を見ながら言う。
「これは、テレビだお。これがあればチャンネル争いが起きないお。」
「それはさいよ・・・。」
「でも、2chしか映らないお。」
「捨てて来い!」

小ネタ END
つまらなかったらスルーする事を奨励。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


[前n] [次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[←戻る]




Copyright(C)2007- PROJECT ZERO co.,ltd. All Rights Reserved.