第18章


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次に降りてきたのは、何と赤帽子をかぶった少年だった。ロケット団だと思った俺は少し驚く。
(何だ?あんなヤツがここに何の用だ……?)
俺は少し考えてはみるが、答えが見つかるはずもなかった。
「したっぱは大したことなかったな…さてと。全員倒して聞きこみすれば、ボスの居場所も分かるだろ。」
赤帽子の少年はそう言うと、俺達が来た道を駆け足で進んで行った。
「……ひょっとしてあの人、ロケット団を倒す気じゃ……。」
「私もそう思う。」
ロゼリアとミミロップは言う。確かにそんな言葉を口にしていた。
「……だからといって、俺達の味方というわけではない。先を急ぐぞ。地下三階!」
「……ピカチュウ。うん、そうよね!分かった!」
「そうよね!了解です!」
「そうよね〜。」
ロゼリアとムウマージはミミロップのマネをする。ミミロップは顔を赤くする。
「もう〜、怒るわよ!」
「……人間の味方なんていらない。俺にはこいつらが居れば、それでいい。それでいいんだ。」
俺はふざけ合う三匹を見ながら、自分に言い聞かせるようにつぶやいた。



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