第16章


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「まずいな、どこか隠れる場所は……。」
俺は辺りを見回すが、隠れられそうな場所は無かった。
「まずい、来ますよ!」
ロゼリアが小声で言った瞬間、次々と人間が階段から上がってきた。
(くそ、戦うか………。ん?)

俺は人間達に見つかったと思い身構えた。が、どうも奴らの様子がおかしい。まず、目がうつろで生気がない。まるで何者かに操られているような……。
「ど、どういうこと?私たちが見えてないの?」
ミミロップがつぶやく。それは俺が聞きたい。
「ま、まさか!」
ロゼリアが急に大声を出した。俺は少し驚く。
「ど〜し〜た〜の〜?」
「塔を登るときに話したじゃないですか。108人の人間により封印したポケモンのこと…これはそれの復活の儀式では?」

そういえばそんな事を話していた。だがそれには108人の命がいるはず……ここには十数人しかいない。大人数は入りきれないから何人かに分ける気か……?



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