第16章


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あまりの突然の出来事に俺は見ているしかなった。
グルル、という威嚇の声を止め竜がこちらを振り向く。
「…久しいな。我が主の友よ。」
「お前は…?」
「…ディアルガ。…今はボーマンダ、だが。」

「…色々と聞きたいことがある。俺達は何度もあの黒いピカチュウに襲われた。奴は何者だ?」
「ダークライ。主が最期にお前の手下達から抜き出し、消そうとした負の感情の集合体。」
「消されたのではないのか?」

ボーマンダは目を閉じ、少し沈黙した後、答える。
「………消されたはずであった。だが主の力は既に衰弱しており消しきれなかったのだ。」
「何故、奴は俺達を襲う?」
「負の感情の集合体だ。お前に対する手下達の小さな不満が集まり、憎悪にまで達している。」
…なんと迷惑極まりない話だ…。
「…なるほどな。」



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