第15章


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俺たちはイワヤマトンネルで一泊することにした。
イワークの監視の意味もあるし、手下たちも今回の戦いで疲れている。

「これでまた目的に一歩近づきましたね。」
「ピカチュウのアイアンテール素敵だったわよ。」
「当然だ。」

「強くて高尚なピカチュウ様、お布団の用意が整いました。どうぞこちらでお休みください。」

――次の日。

イワヤマトンネルは目視で確認できる明るさになっていた。
イワークが主となって一晩中工事をしていたのである。

「ご苦労。」
「いえいえ、滅相もございません。ところで強くて高尚なピカチュウ様、こんなものを発見いたしましたのでどうぞお持ちください。」
…それは緑色の石でその中央には雷のマークが入っていた。
「ところでその強くて高尚な、というのは耳に障る。」
「申し訳ございません。強くて高尚なピカチュウ様。」

目を見たがどうも馬鹿にしているわけではなく本気で言っているらしい。

「しっかり留守番頼むぞ。」
「わかりました。気をつけて言ってらっしゃいませ。」




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