第12章


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ところかわりカントーのディグダの穴。
ピカチュウ達は目的地のポケモンコレクターの家に行く旅の支度をしていた。



「折角、もうすぐ新年だってのに私達は旅に出るのね〜…。」
ミミロップは袋に道具を詰めながらぶつくさ文句を言っている。
「うるさい。ついこの間、クリスマスのパーティーなどと言い騒いだばかりだろう」
「ちぇっ。」



「こんばんは。みなさんお揃いかしら?」
そんな所にミロカロスが突然たずねて来た。
「!ミロカロス…。」
「な、何しに来たのよ〜?」
「ふふ、シンオウの洋館でドンカラス達が楽しそうな年越しパーティーをやろうとしていましたの。そこにあなた達もお連れしようと思いまして。」
「え〜?ドンたちずるい〜。」
「でもどうやって行く気ですか?ここからでは遠いし絶対間に合いませんよ〜?」
「それは、ひ・み・つですわ。」
「何よ〜!それ!」
「(空間の力を使うつもりか…?)」
ピカチュウはイライラしながら言う。
「…おい、勝手に話を進めるんじゃない。まだ行くとは言っていないだろう。ただでさえ予定が狂わされているんだ、これ以上余計な時間を…」
「まあまあ、いいではありませんか。折角のイベント、楽しまなきゃ損ですわよ?
さて、移動の方法を見られるわけにはいきません。少しの間、あなた達には眠っていてもらいますわね。」
ミロカロスの目が怪しく光る。
「おい、待っ…。」
…ピカチュウ達は眠ってしまった。




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