第12章


[17] 



ディグダの穴の外に出る。ひんやりした風が頬を撫でた。
「ふ…。」
酔いは大分覚めたな。



…焼けたトキワの森を見る。
……………。
物思いにふけっていると後ろから肩をポン、と叩かれた。
「…大丈夫?」
後ろを振り替えるとミミロップが立っていた。
「お前か…。」
「隣、いい?」
「す、好きにしろ。」
…。
「さ、さささ先程の無礼はす、すぐに忘れてやる。お前も自分のやったことを忘れるがいい!」
「…?何の事?」
どうやら覚えていないようだ。ほっ…。
「な、ならばいい…。」



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