第11章


[08] 


トキワの森を出た後、ムウマージが俺に話をかけてきた。
「ピカチュウ、ちょっとふたりきりではなししよ〜。」
「なんで二人きりじゃないと駄目なんだ?」
「たいせつなはなしある〜。」
「そうか…。お前等は先に戻ってろ。」
「はい。」
「…(また〜?ムウマージは何を考えてるのかしら!)」
手下たちはディグダの洞窟の中へと入っていった。



「で、大切な話とはなんだ?」
「じつはね、私ね。


ムウマージじゃねーんだよw」
ムウマージの姿は変わりだし、ピカチュウとなった。
「…俺になんのようだ。冷やかしになら返り討ちにするぞ。」
「別に特に大きな用はない。ちょっとお前に言いたいことがあっただけだ。」
「んな事はどーでもいい。本物のムウマージは何処だ。」
「…お前にこき使われる手下の気持ちを考えたことはあるか?」
「黙れ、ムウマージは何処だ。答えないんだったら力づくで聞くぞ。」
俺は手に電気をためた。
「こんな所でのんびりしていいのか?トキワの森で今頃…。」
「何っ!?」

気がついたらアイツは消えていた。


…俺はトキワの森へ急いだ。




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