第10章


[03] 


「それなら聞いた事ありますぜ。何でも、公園みてえな所にポケモンを放してまた捕まえるとか。
人間の考える事はよく分からねえや」
ドンカラスが首を傾げた。それはともかくとして…


恐らくポケモン達は、モンスターボールに入った状態で送られてくるのだろう。
(そうでなければ、運ぶのに大変なやつもいるからな)
だとすれば、それを運ぶ人間、そして人間を運ぶ乗物があるはずだ。
その乗物へ潜り込めば、カントーへ行けるかもしれない。
まあ、人間に頼るのは気が引けるが…
「他に手もないしな。よし、行ってみよう」
「ピカチュウの故郷ってどんな所かしら」「楽しみです〜」「わくわく〜」  「…これも己を切磋琢磨するため…」
「ドンカラス、これからもマニューラ達と協力してシンオウを治めてくれ」
「へえ!お任せ下せえ!」
「…止めてくれるな、ミミロップ殿…男一匹旅立ちの時でござる…」
「それじゃ、出発だ!」
俺達はドンカラス以下ヤミカラス達に見送られ、南を目指して歩き出した。


「…まずは拙者の宿敵ハブネークを打ち倒し、力を付けたその暁には……?あ…あれ?ピカチュウ殿?!皆、どこへ行ったでござるか?!」



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