〜過去〜ツバキ〜


[18]初対面


「どうして?綺麗な色の目じゃない。」

椿は、優しい声で話しかける。



「綺麗な色?…何も知らないくせに…。」

子供は、地面に視線を落とすと拳をぎゅっと握った。


「名前…なんて言うの?」


「何で見ず知らずのヤツに名乗らなきゃいけないんだよ!」

目の話をしてから子供は、少し興奮しているようだった。


「ご…ごめん…」



「わかったんならさっさと帰りなよ。これ以上ここにいるなら大人呼ぶから、不審者扱いで」




「うっ…」

あくまで極秘で来ているのに騒ぎなどは、起こしたくない。

屋敷にバレたらどんな事になるか…。



しかたなく椿は、家に帰ることにした




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