〜第2章〜


[05]一日が終わる


ご機嫌で湯船につかっているハルカ…。
「そろそろ私は、出ますね。のぼせてきました。」
もちろん体も頭もキレイに洗ったレイ。反対に全く洗いそうにないハルカ。まさかと思いレイが…
「ハルカさん…。頭洗いましょうか…。」

「………。」
急に黙り込む。
「洗う気なかったんですね。私が洗ってあげますから。」

「やだよ!目にしみるし!」

「最近のシャンプーは目にしみません。」

「耳に水がはいる!」
「じゃぁ…耳に水がはいらないようおさえててください。」

「……わかったょ。」渋々湯船から出てイスにこしかける。
目を思いっきり閉じ耳を塞ぐ。
「じゃぁいきますよ。」
頭を湿らしシャンプーを使うと…
「!泡立たない…。どんだけ汚いんだ。」レイは心の中で突込んだ。
5回程シャンプーを追加するとやっと泡立ってきた。
洗い流す。
「体は…自分で洗えますよね?」

「ん?あぁ。」
そう言いぎこちなく洗い出す。
…全くお風呂一つでこんなに疲れるなんて…。レイは先に浴室を後にした。
TVをつけ今日のニュースを確認する。
ぼーっと1時間くらいユックリしていてハルカの存在を思い出す。「まだ…はいってるのか?」
心配になり浴室を覗く。

「ハッ…ハルカさん!!大丈夫ですか!?」なんと浴槽から腕と顔をだしのぼせているハルカがいた。
レイが慌ててお風呂から出し熱を冷ます。
5分もしない間にハルカが目を覚ます。
「あれ…ここ」

「寝室ですょ。あまりむちゃしないでください。寿命が縮まります。」

「ご…ごめん…、」
「怒っているんじゃないんですよ?心配してるんです。」
レイが優しく言う。
「もぅ夜も遅いし、寝ましょう。動けるようになったらあの服に着替えて寝てください。すみませんが私は先に寝かせていただきます。今日は色々ありすぎて少し疲れました。」
「わかった。」

「おやすみなさい。」そう言いレイは目を閉じるとすぐに寝息をたて始めた。

レイが用意してくれていた水を飲み、服を着替えてレイの隣に寝た。
「何で…俺を買ったんだ…。なんで…。」
思っていた疑問が思わず口にでる。
レイの寝顔を見ながらつられてハルカも知らぬ間に眠りについていた。


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