ずっと一緒に居たかった…


[02]去年


去年の話


伸也はサッカー部だった
(俺と翔も)
いつも学校にサッカーしにきてるのか!ってくらいのサッカーバカ、でも…練習を見に来る女子の軍団が凄かった。
聞こえてくる言葉は全部…
「伸也くん頑張って」
「カッコイイ」
シュートを決めたら…
「キャー!カッコイイ」
と言う歓声が凄かった

でも伸也はいつも無視をしていた


俺たちと遊んでるときと学校での伸也は人柄が違った
学校ではCOOL
遊びはハッチャケてた

みんなは素の伸也を知らなかった

俺と翔しか知らない伸也だったからちょっと優越感があった

(俺ホモじゃないからね)

試合伸也が突然倒れた


救急車で運ばれ
治療して診察した

結果は脳の血管が詰まる病気らしい


用命は長くて3年
短くしたらいつでもおかしくないって伸也の親は聞かされたそうです

聞いた瞬間俺はビックリで夢と思い
「こんな夢見たくない、はやく覚めろよ」と呟いてしまいました


その日から伸也は入院した


伸也は意識が戻ったのは次の日の昼でした


伸也が入院してから2ヶ月過ぎた時伸也はこう言いました

「俺今までさ、超楽しかった。お前と居れてさ、笑ってばっかだったよな!?楽しい時間ばっかやったな、でも…この楽しい時間もあと数えるくらいしかないんだな…今までありがとうな」
この言葉を聞いた俺は我慢していた涙が溢れだしてきた

伸也は自分で気付いてたのかもしれない

自分の命はもう長くないってことに

俺は
「ばぁか!まだ時間いっぱいあるじゃじゃねぇかこれからも笑いまくりの人生なんだよ!覚悟しとけよ!」
これが精一杯の言葉だった

伸也は笑っていた









この笑顔が伸也の最後の笑顔だと俺は気付いていなかった…

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