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《完結》負けない!!負け犬【１】～２０代後半・真選組女子隊長の日記～

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[01]９月１７日２７歳

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私が看護師として勤める大江戸総合病院の病棟で、また乱闘騒ぎが起こった。

ヤクザ同士の抗争で足を拳銃で撃ち抜かれたチンピラと、相手の組のチンピラが廊下でバッタリ出会い、殴り合いになったのだ。

丁度そこに見舞いの組員がやって来て、さらに喧嘩は激化!!大乱闘に発展してしまった。

病院は本来静かに療養･治療する場所であり、チャンチャンバラバラ騒ぎ立てる所ではない。

早いとこお片付けしなくては他の患者の体に障る…と乱闘騒ぎの渦中に入り込み、いつものようにチンピラを一人づつ、怪我をさせない程度に丁寧に殴り気を失わせ、廊下の隅に並べて寝かせておく。

こんな事はしょっちゅうなので慣れたもんだ。

こういう時だけは、自分の武術のスキルの高さに感謝する。

こうしておけば、しばらくすると真選組の方々が後始末をして下さる…というシステムになっているのだ。

看護以外にもこのような仕事を日常的にさせられる私、山田華蓮　２７歳独身看護病棟副主任

人生の長さに加え、ミス大江戸小町に選ばれた過去を持つ私なので、男性とお付き合いをした経験は人並みに、それなりに有る。

しかし、いつも別れ際に言われる台詞は決まって…

｢君は心身共に強いから、ボク無しでも生きて行けるよ。｣

みんな揃いもそろってこー言う。

周りはだんだんと家庭に納まり、子供を産んだりしている世代だ。

私ももうそろそろ真剣に恋愛や結婚を考えたい時期なのに、現実がそれを許さない…。

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《完結》負けない!!負け犬【１】～２０代後半・真選組女子隊長の日記～

[01]９月１７日 ２７歳

[01]９月１７日２７歳