和解


[01]1


三人がたわいもない話しをして夕暮れが近づいていた。
「それにしても助けがこないな。」
圭一はぼやきながら立ち上がる。
「捜してくれてると思うのですが…」
沙都子は不安そうに外を眺めた。
「もしかしたら捜索が困難になってるのかもしれません。」
梨花は渋い顔をして呟く。
「こうなったら自分達から行くしかないかもな…細いけど道があるからな。沙都子は俺の背中に乗れ。」
「はい、わかりましたわ。」
沙都子は恐る恐る圭一の背中に抱き着いた。
「しっかりつかまっとけよ。」
圭一は沙都子をおんぶした。
「梨花は大丈夫か?」
「大丈夫ですよ。」
梨花はそうゆうと歩き出して細い道に進んだ。
「さぁ、行きましょう圭一。」
梨花は優しく笑いかけた。

その頃、魅音とレナは大人達にまじって三人を必死になって捜していた。
三人がいたと思われる穴からは姿がなく山の中をしらみつぶしに捜していた。
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