始まりの音


[02]2


昭和58年、東京。
一人の少年が殺風景な病室にいた。
少年の瞳は光りがなく死んでいる。
「前原さん、ちょっとは食事をとって下さいね。薬の効果が出ませんから。」
看護婦が少年の前に食事を出した。
「ちょっとでもいいですから。」
しかし、少年は看護婦の声が聞こえないのか返事もせずただ外を見ていた。


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