第一章

[02]野良猫

♪～♪～♪～♪

忠「…もしもし？」

亮「今日,雨降るから中心や」

忠「はぁ━━い」

何や…新曲のﾘﾊなしか。

暇やし…コンビニでも行くか。

んｯ？

誰か僕の部屋の前に居る

忠「あの……ココ」

「……ｯ……あｯ」

忠「アナタは？」

「隣の部屋の香菜」

忠「…宜しくね」

「………ほなｯ」

気になる…

あの目が気になる。

泣きそうになってた

亮「大倉━━━ぁ」

忠「亮ﾁｬﾝ？」

亮「せやｯ。早く起き」

忠「まだ,８時やんか」

亮「今日は,打ち合わせ」

忠「ハイハイ」

ｶﾞﾁｬｯ

「……ｯ…………」

亮「…香菜？」

「はいｯ？」

亮「香菜じゃないん？」

「そうですけど…何で知ってるんですか？」

亮「何でｯて,今,売れとう女優No.1やから」

「…そうですか」

亮「うちの先輩の横山君とか昴君が大好きやから」

「ありがとうございます」

ｶﾞﾁｬｯ

忠「亮━━ち……ゃ」

「…ほな行きますわ」

亮「あ…ｯほななｯ」

忠「知り合いなん？」

亮「はぁ？」

忠「亮ﾁｬﾝの知り合い？」

亮「何言ｯとんねん,女優の香菜やぞ？」

忠「・・・・・・・」

亮「大倉ｯ？」

忠「・・・あっ」

亮「何や？」

忠「分かった☆」

亮「やろｯ♪」

忠「うん♪会った時,ﾄﾞｯかで見たような気がした」

亮「テレビやろ♪」

忠「おんｯ☆」

亮「可愛ぇぇなｯ♪」

忠「うん♪可愛ぇぇ」

亮「ほな,行こか」

忠「は━━━━いｯ」

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