第②章

[01]ありがとう

「…なんｯ？」

雛「いっつも,おーきになｯｯ」

「……おんｯｯ」

博「香菜？」

「…んｯｯ？」

博「世界中の誰よりも…僕の事を理解してくれる…香菜が…大好きや」

「…うんｯｯ」

安「……ｯ……ｸﾞｽｯ」

雛「泣くなｯｯ」

丸「香菜？」

「……んｯｯ？」

丸「香菜が傍に居ってくれて,初めて…友達が出来た…本間におーきに」

「…うんｯｯ」

雛「大倉━ｯ」

昴「大倉━ｯ」

横「大倉━ｯ」

安「大倉君ｯ」

丸「たっちょん」

博「たっちょん」

亮「大倉━ｯ」

忠「ﾊﾞｲﾊﾞｲなんか言わへんで……」

「……うんｯ」

忠「…ありがとうなｯ」

「…ｳﾝ…」

忠「いつか…この日が来るｯて分かってた。皆…離れ離れに…なるｯて気づいとった。でも…ありがとう。しか思いつかんｯｯ…毎日,喧嘩して…僕は香菜にとって…何なんやろ？ｯて思うようになった。」

「…ｸﾞｽｯ……ｯ…」

忠「喧嘩なんかしたくなかった…ｹﾄﾞ…香菜に近づく程…僕の思いは遠ざかっていった…だから,僕はﾊﾞｲﾊﾞｲ何て言わへんｯｯ…絶対に会えるｯて信じとうｶﾗ…だから,ありがとう。で終わりたいんやｯｯ」

「亮ﾁｬﾝ,雛ﾁｬﾝ,きみ君,昴,丸ﾁｬﾝ,章大,博貴,忠義,皆に会えんかったら…一生友達なんか居らんかった。友達なんか,利用し合うモノだし…信じられないｶﾗ…でも,皆が私に話掛けてくれて…信じる事が出来た。皆と…最後まで一緒に居たかった。卒業,一緒にしたかった…」

雛「香菜ありがとう」

ﾁｭｯ

昴「…ありがとうｯｯ」

ﾁｭｯｯ

横「……ありがとうｯ」

ﾁｭｯ

丸「ありがとうｯｯ…」

ﾁｭｯｯ

安「…ありがとう…ｯ」

ﾁｭｯ

博「ありがとうｯｯ」

ﾁｭｯｯ

亮「ありがとうｯｯ」

ｷﾞｭｯ,ﾁｭｯ

忠「…ありがとうｯ」

ｷﾞｭｯ…ﾁｭｯｯｯ

「皆ありがとう」

∞「ほなｯ気を付けて」

「ｳﾝ。ほなｯ」

ｶﾞﾁｬｯ…ﾊﾞﾝｯ

ﾌﾞｰﾝ－－ｯ

安「行ってもたｯｯ…」

雛「忠義…亮…泣き」

昴「強がらんでいい」

横「香菜見てないから」

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