〜日常〜


[06]6 告白…


気持ち悪いものを見てしまった…憂鬱な気分で帰宅し今日はすぐ寝る事にした。翌朝学校に行くと、由美と美華に呼び出された。不適な笑みを浮かべる二人。嫌な予感が…『由利亜さぁ、今彼氏いないんでしょ?あいつと付き合いなよ!』と由美が指差したのは、一番隅にあるあの席…誠吾の席だ。当然ウチは激しく拒否した!!しかし由美は表情一つ変えずに『あんたの顔、いや・体全て人前に出れないくらい傷付けてあげようか?』と言い放った。ウチには言い返す言葉が見つからず、静かにうなずいた。『期間決めてあげるからそれまで我慢しな、誠吾が来たら明日話があるって言いなよ』冷たくそう告げると二人はその場を去って行った。よりによってなんで誠吾なのよ…昨日の出来事が頭の中でグルグル回った。
お昼休みになると、教室では二人に気まずいので一人で食堂で昼食をとった。帰りにジュースを買い部屋に戻ると、黒板に大きく相合い傘が書かれてあった。おそらく二人の仕業であろう。呆気にとられていると…
""ガラガラガラ""
扉が開いた。
誠吾だ…。
二人に目で合図され、足を震わせながら誠吾に近付いて『明日の放課後話があるから…』こう伝えるのが精一杯で、荷物を持ち、走って学校を出た…

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