〜日常〜


[11]11 キス…


儀式を終え、なんともいえない快感に浸っていた所。""ブーブー""
滅多に鳴らない携帯がメールを受信した。誰からだろう?…由美だった。そういえば由利亜と一緒に帰る前にアドレスを交換したんだった。
《由美だけど…あんた今まで誰とも付き合った事ないんでしょ?由利亜は経験豊富なんだから、今日みたいに無言で帰るとか最悪だよ!キスぐらいしとかなきゃ。》
…キ…キ…キス?!?!俺の胸はそのフレーズを聞いただけで、激しく高鳴った。今まで誰とも付き合えず、童貞街道まっしぐらの僕には無縁だと思っていた…キス。
しかも相手はあの由利亜…。
俺は儀式の後始末をすると、急いで家に帰り本にかじりついた。キスキスキス!
そしてその晩…
(優しく…)(激しく…)(舌を絡める…)(唇を噛む…)
色んなパターンのキスを…
枕に何百回もした。
頭ん中はもうキスだらけ…

放課後…
不安を拭いされないまま、僕はその時を向かえようとしていた。
食堂に由利亜が到着し、一緒に歩き始め、学校を出た…。

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